焼き飯

*概要*

ご家庭でパラパラ、かつお米がふっくらとした「プロ級の美味しい焼き飯(チャーハン)」を作るためのコツをまとめました!

よく「強火で鍋を振る」と言われますが、家庭のコンロ(特にIHや一般的なガスコンロ)でそれをやると、逆にフライパンの温度が下がってベチャつく原因になります。
家庭での正解は「フライパンは煽(あお)らず、コンロに置いたままヘラで炒める」です。以下のポイントを意識してみてください。

(1)   焼き飯を劇的に美味しくする「4つの鉄則」

 1. ご飯は「温かいもの」を使う
冷やご飯を使うと、お米の澱粉(でんぷん)が固まっているため、ほぐそうとしてお米を潰してしまい、粘り気(ベチャつき)が出てしまいます。
炊き立て、またはレンジで熱々に温めたご飯を使うのがベストです。
水分量が少し少なめに硬く炊いたご飯が理想ですが、普通のご飯でも温かければ大丈夫です。

2. 「卵油(たまごあぶら)」の膜でお米をコーティングする
お米をパラパラにする最大の秘密は、卵とお米を絡めるタイミングです。
1) フライパンに大さじ1〜1.5の多めの油をしっかり熱します。
2) 溶き卵を入れたら、すぐに(卵が半熟のジュワッとした状態のまま)温かいご飯を投入します。
3)卵でご飯を包み込むように、ヘラで切るように混ぜ合わせます。これで卵の油分がお米1粒1粒をコーティングし、絶対にベチャつきません。

3. フライパンは絶対に振らない(煽らない)
家庭の火力でフライパンを宙に浮かせると、一気に熱が逃げてしまいます。
フライパンは五徳(またはIHのトッププレート)に押し付けたまま固定します。
ヘラを押し付けるようにして、ご飯の塊をほぐしながら炒めるのがパラパラへの近道です。

 4. 味付けは「最後」にギヤを上げる
塩コショウなどの基本の味付けは全体に行き渡らせますが、醤油などの液体調味料は、仕上げにフライパンの鍋肌(フチ)からジューッと回し入れます。
お米に直接かけるのではなく、フライパンの熱で一瞬焦がして「香気」に変えてから全体に纏わせるのが、プロの風味を出すコツです。

 おすすめのシンプル調理手順(1人前)
【準備】
* 温かいご飯:お茶碗1杯強(約200g)
* 卵:1個(溶いておく)
* 具材:ネギ、チャーシュー(またはハム)、カニカマなど(すべて細かく刻んでおく)
* 調味料:塩、コショウ、鶏ガラスープの素(小さじ1/2)、醤油(小さじ1)
【炒め工程】
1. 強火で予熱:フライパンに油を入れ、煙が出る手前までしっかり温めます。
2. 卵とご飯の融合: 卵を流し入れ、1秒後にご飯を投入。ヘラで素早くほぐしながら、卵とご飯をなじませます(中火〜強火)。
3. 具材を投入: お米がパラッとしてきたら、刻んだ具材と、塩・コショウ・鶏ガラスープの素を入れ、さらに炒め合わせます。
4. 仕上げの醤油:全体が混ざったら、フライパンの中央を少しあけるか、フチを狙って醤油を回し入れます。焦げる良い香りがしたら、一気に全体を煽るように10秒ほど混ぜ合わせて完成です!

 さらにワンランク上の裏技
・「ラード」を使う:サラダ油の代わりにラード(チューブのものでOK)を使うと、町中華のようなコクと独特の旨味が格段にアップします。
・ネギは2回に分ける:具材を炒める時に半分入れ、火を止める直前に残りの半分を入れると、ネギの「甘み」と「シャキシャキした風味」の両方を楽しめます。

特別な道具がなくても、投入のタイミングとフライパンを動かさない意識だけで驚くほど変わります。ぜひ試してみてください!